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元検事の目から見た芥川龍之介『藪の中』の真相

元検事の目から見た芥川龍之介『藪の中』の真相
元検事の目から見た芥川龍之介『藪の中』の真相
商品コード 4910064478
価格 1,320 円

芥川龍之介は、大正11年1月、雑誌「新潮」に短編小説『藪の中』を発表しました。 一般に、事件の真相がはっきりしないことを、この小説の題名や小説の中の犯行現場が藪の中であることからか、「真相は藪の中」などと言われています。 この小説の中の真相は何であったのか、犯人はいったい誰であるのか、そして、作者芥川龍之介はこの小説を通じて読者に何を伝えたかったのか。これについては、過去、主に文学関係者を中心に数多くの論評があります。 この小説の特異な点は、多襄丸、真砂、武弘のいずれもが、他人に罪をなすりつけているのではなく、自分が犯人である、と述べているところです。ここに注目しなければなりません。 著者は、かつて検事として刑事事件の捜査と裁判に携わってきました。しかし、芥川のこの作品の構成は緻密であり、言葉の表現も含めてしっかり計算されて書かれたものであることが分かります。 そこで、『藪の中』の真相が何であったのか、誰が犯人か、なぜ自分がやったとあえて嘘をついたのか、芥川はこの作品で何を伝えようとしていたのか、について、著者なりの解釈を順に説明していいます。

はじめに  
第一章 関係者の話の概要  
第二章 当事者の話の信用性判断基準
第三章 真相についての考察  
第四章 作者の真意について

出版社からのコメント
今までの「藪の中論争」にさらに深く切り込んでいる解釈。時代背景、芥川の真意、芥川の執筆当時の精神状態までを推測し、犯人を特定している。検察官、弁護士の両方の経験があるからこその深い考察。「藪の中論争」の再燃のきっかけの一冊になればと思う。

著者について
【村上康聡(むらかみ やすとし)】 昭和35年2月山形県山形市生まれ。弁護士 〈職歴〉 昭和53年3月 山形県立山形東高等学校卒業 昭和57年3月 中央大学法学部法律学科卒業 昭和58年4月 最高裁判所司法修習生(37期) 昭和60年4月 検事任官 東京地方検察庁 以後、那覇地方検察庁、那覇地方検察庁沖縄支部、東京地方検察庁、長崎地方検察庁佐世保支部、外務省総合外交政策局付検事、東京地方検察庁、千葉地方検察庁、内閣官房副長官補付内閣参事官(森内閣、小泉内閣)、東京地方検察庁刑事部副部長、福岡地方検察庁刑事部長等を歴任し、平成18年12月検事退官 平成19年3月 弁護士登録(東京弁護士会) 平成26年9月~ 太陽コスモ法律事務所所属 〈著作〉 一検事の目から見た小説『藪の中』の真相(1)~(5)(捜査研究 平成9年~平成10年 東京法令出版) 「海外の具体的事例から学ぶ腐敗防止対策のプラクティス:各国最新情報と賄賂要求に対する効果的対処法」(平成27年 日本加除出版)

出版社 ‏ : ‎ 万代宝書房; B6版 (2021/7/23)
発売日 ‏ : ‎ 2021/7/23
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 128ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4910064478
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-49100644758

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