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万人の知恵CHANNEL【第22回】 百年大計の作り方(1) 〜あなたの志・事業の根幹は何〜

インタビュアー:万代宝書房代表 釣部 人裕氏
ゲスト:(一社)立志財団理事長 坂本憲彦氏

収録:2019年11月1日

人間の時間というのが有限なのです!

釣部:はい。皆さんこんにちは。万代宝書房、「万人の知恵チャンネル」、今日は「創業者倫理塾」の時間です。今日はゲストに立志財団理事長、坂本憲彦さんに来ていただいております。よろしくお願いいたします。

坂本:よろしくお願いします。

釣部:では、さっそくですが、坂本さん自己紹介お願いします。

坂本:私、立志財団の坂本と申します。私は起業家育成が専門でして、銀行員時代から含めると20年近く、これからの起業家の方であるとか、中小企業の方のサポートという形でさせていただいています。今日も中小企業の経営者の方とか、起業した個人事業主の方とかに向けてですね、役立つ情報をお届け出来たらなと思います。

釣部:ありがとうございます。坂本さんといえばこの本ですね。「6つの不安がなくなれば、あなたの起業は絶対成功する」結構話題ですよね。

坂本:そうですね。

釣部:何万部?

坂本:今1万部ですね。

釣部:1万部出て。評判の、話題の…。

坂本:そうですね。おかげさまで。今日も栃木の方が買って読んでいただいたということで、ご連絡いただいて。すごく良かったです。

釣部:はい。で、前回の収録の時に、立志財団がやっている『百年大計』というので、もう自分は死んでいるかもしれない。100年経ったら死んでいますよね。

坂本:はい。

釣部:お亡くなりになっていても会社として、企業として何をしたいかということを、出したら良いということでお話しをいただいたのですね。初めての方は、前の部分(こちら)を見ていただければわかると思うのですが。それで勝手に自分は宿題としまして、僕の『百年大計』というのを作ってみました。

で、もう早速相談なのですけれども、僕は「万代宝書房」ですから、「万代宝書房」で作ったのですよ。作っていったら、作れなくなったのですね。それで結局、「釣部人裕百年大計!」というのを先に作ったのですよ。

釣部人裕の百年大計

ちょっとそれを見ていただければと思うのですけれども…。こういうものを作りまして、結局僕がやっている仕事は、このジャーナリストやビジョン系もそうです。で、万代宝書房とかやっていて、それからボランティア、インターネットテレビというので、仕事からボランティアから区別がつかない。こういうものをやっているということになったのですね。

まあ、もっともらしく坂本さんの真似をして作っていってみたら、分野が違うのですよね、それぞれ。いくつにもなって、何やっているのだかわからないと言って、坂本さんからいただいた『百年大計』の内容というのを模倣して、作っていったらこんな風になったのですよ。

一番トータルで言うのは、「人間としての尊厳を尊重し、その人が持つ使命を全う出来るように寄り添う!」というのが出て、事業として刑事司法関係・出版の万代宝書房、それから「健者の、學舎(けんじゃのまなびや)」というね、健康系というのになったのですよ。もう、こういうようにしかならなかったのですけれど、『百年大計』としては、こういうのはどうなのですかね?

釣部人裕

坂本:そうですね。基本的にはこんな感じで良くて。そもそもね、これ何で作るかと言うと、事業計画ね、たぶん経営者の方だと作られたりすると思うのですけれども、やはり僕もこれまで多くの方の支援させていただいて、やはり計画がしっかり出来ているか、出来ていないかというのは、その会社の成長度合いが変わってくるなというのを感じるのですよね。

そこの部分をしっかり作っていただくために、この『百年大計』ですね、事業計画の究極形なのですけれども、それを作っていただいているという形ですね。はい。で、今回ですね、そういう3つの事業が出て来られたという。これすごく素晴らしいなと思います。

この『百年大計』って、その前のスライドを見ていただけるとわかるかもしれないのですけれど、最初のですね、志とか、理念とか、行動シーンとか、そういう所で、最初の前半の方がですね、抽象的なんですね。

百年大計の内容

いわゆる概念みたいな所が多いのですけれど、だんだん四番目にいくと、だんだん長期構想というビジョンになって、五番目になるとビジネスモデルで、六番目になると数値目標ですね。どれくらいの数値でやっていくのかというとこ。

七番目になると、七番目は経営方針という形で具体的などういう方針でやるのか。八番目が年間スケジュールで、九番目が実行計画という形になるので、かなり具体的に落とし込んでいくのですね。なので、そういう意味では、最初の事業モデルとしては3つあるというのは、色々な事業されている方も多いので、こういう形で回るのは良いのかなと思います。

釣部:じゃあ、これはこれで良いとして、じゃあ、今『百年大計』の万代宝書房バージョンなのですけれど、万代宝書房としては、「人生は宝、その宝を人類の宝まで高め、国会図書館に書籍として歴史に残します!」という、こういう目的というか使命を持っているというのが出て、これはこれで自分にはブレがないので良いかなと思うのです。

あとは、なぜ本を出したいのかとかという、現象的、人が諦める理由とかというのをちょっとまとめて、費用の面とか。わかりやすくするためにSDGs※1のも入れてみて、ターゲットも決めて、現状のことを把握して、何で今本が売れないんだとか、こういうのを調べたというか作って、感じていることですから、やっていったのですね。

万代宝書房の取り組みというのも、万代宝書房の取り組みというのも作ってみたというとこなんですよ。で、こういうラインで作っていくというので良いんでしょうかね?

志

坂本:そうですね。これ今万代宝書房って形で、釣部さんがされている事業のひとつの枠の所で、ひとつの事業計画としては、これで全然良いと思うのですが、その前にもし可能であれば、やはり釣部さん個人としてまず全体としてどんな風な事業展開してくのかという所を…。

釣部:これですね?

3つの事業の目的

坂本:そう。個人の方をまずしっかり作られると良いかなと思いまして。何でかと言うと、複数事業を作るとですね、実行計画レベルに落とすと、これわかってくるのですけれど、人間の時間というのが有限なのですよね。当然優先順位の差はあると思うんですけれど、どの事業をどのペースでやるかとかというモノが変わってくるので、当然人がたくさん関わってくれるスタッフとか、社員とかがたくさんいれば、複数の事業同時に進めるの出来るのですけれど、そうでない場合は、実行計画の所で、どこかで優先順位が変わってくるので、その辺も含めて全体でどういうタイムスパンでやるのかを考えていかれると良いのかなってとこですね。

釣部:じゃあ、僕のは3つありますよね。刑事司法・万代宝書房、それから健者の學舎という健康というもので、これやっていてわかんなくなったんですけれど、要は事業としては、健康系と刑事司法なのですよ。

手段として出版という見方なんですけれど、収入としては出版なのですよね。ただ、事業の立て方をどう考えたら良いのかが、わからなくなってしまって、結局もうボランティア、お金にならないけれど、刑事司法としてやっていこう。出版はお金にしていこう。健者の學舎の健康系はそんなに利益はなくてもお金にしていこうという、相いれない3つを目的と手段みたいなものが混在したのですよね。なので、わからなくなってしまったのですね。

坂本:はいはい。

釣部:ですので、図で言うと最初の図のこれなのですよね。

釣部人裕が関係する活動

だから、この仕事の中でも万代宝書房と3Dマウスピースというのが健康なのですけれど、ジャーナリストで刑事司法と健康という。だから、分けられなかったのですよね。

手段としてインターネットテレビをやっていたり、色々なことをやっているということなんですよ。括りがわからなくなったのですよね。

坂本:そうですね。この辺はどう考えるかになってくるので、全部を全部ね、収益化しないといけないとかという訳じゃないと思うのですけれど、そこも含めて最後考えたいなという形があるのですよね。最後、収支計画の部分を出すようになっているのですよね、『百年大計』って。

で、やはり最後数字の部分で事業を継続さしていくというか、ボランティアもね、より良い活動であればあるほど、やはりキャッシュフローがしっかり回るかどうかというのが、たぶん前提になってくると思うので。そこも含めた上での、「どこで利益を取るか」というのは当然あると思うのですが、そこも含めてトータルでやはり考えたいかなという所はあるのですよね。

先にまずやりたいことやりましょう!

釣部:じゃあ、トータルで考えるとすると、経済活動している以上、収入があるのが万代宝書房だとすると、それを軸に置いて、さらに刑事司法と健康って分けた方が、要は得意ジャンルという意味で言えば?

坂本:はい。これもちょっと難しい所があって、これ鶏が先か卵が先かになるのですけれど、収益から考えてやりたいことやるのか、それともやりたいことから考えて収益を考えるのかという所があって、そこを含めるとどうなるかなという所なんですね。

僕はいつも皆さんにお伝えするのは、「先にまずやりたいことやりましょう」と言っていて、収益化は、あとでそこを必死に考えるという感じですかね。

釣部:やりたいことというと、人間がその人の使命なり、ビジョンなり、ミッションを生きられるようにしたいというのがあるのですよ。そこがたぶん坂本さんそれが起業という所に持っていったのですよね?

坂本:はい。僕の場合そうですね。はい。

釣部:僕は企業とか、サポートは当然出来る範囲のことをしますけれども、そのことよりも、それを妨害されず出来ること。それには「健康が必要だよね」ということと、自分が冤罪とかを体験したので、突然夢と希望を取られる訳ですよ。

ある意味国家権力だったリ、警察だったり。あとは、本当に間違い犯した方もいらっしゃいますから、社会復帰が出来ないのですよね。そこをサポートしたいという所からだったのです。じゃあ、健康で言うと、僕はね、高校生の2年生の時に、「なぜか何で人は健康になりたいのだ?」と考えたのですよ。

坂本:はいはい。

釣部:なりたくない奴はいると。病気の方が得する奴がいるのだと。何かあるとね、「具合が悪いから」と言えて、それってビジョンなり、ミッションなり、使命を生きなくていい理由になるし、病気になると優しくして貰えたりする場合もある。

健康って手段なはずだと。でも、目的に変わっているぞ。変だなって高校生の時に思って、それをちょっと追求したいなと思って、大学の方もね、健康教育学科というのを選んで行って、教員やっていたら、まあ、いろいろあって辞めて、そうしたら冤罪に巻き込まれちゃってというので、今度健康を害する方が多いのですよ。薬に頼ったり。

で、何年か経って、両方になって。で、結局食べる目的はなかったですけれど、それしかなくなったというか、それがあったということで、ジャーナリストになって、本を出していって、ちょっと前に至ると。そういう流れだったのですよね。

坂本最初が妨害されたくないというのが、結構釣部さんの中で大きな価値観みたいな感じなのですかね?

釣部:そうですね。うーん。それは小さい時で言うと、そうですね、やはり妨害されたくないしというか、まっすぐ行って欲しいのですよ。でも、まっすぐ行くものを妨害するものの中でというと、国家権力による妨害と、それから健康を害するという妨害。他にも一杯あるのでしょうけれど、その2つにはやはり意識はいきますね。

坂本:やはりその今おっしゃっていただいた所が、何か一番根底に流れている所なのかなという、その「形」が夢なのか、やりたいことなのかを実現していく上での、それを解消するというか、それを防ぐ手段を提供するのが、釣部さんの事業の一番根幹にあるみたいな感じなのですかね。

 釣部:あとはね、広げるとか、社会の人にわかって貰うためのサポート。例えば、健康で言うなら、今僕はスポーツマウスピースとかマウスピースのことを、事務局とかやっているのですけれど、マウスピースってすごく大事なのですよ。

マウスピース

想像を絶する以上に、ちょっとした何ミクロンのずれで健康が変わったり、血圧が変わったり、言ってはいけないのでしょうけれど、難病の症状が相当治ったり、薬が必要だった人がいらなくなったりとか、認知症の方が認知症が進まなくなったりとか、歩けない人が歩けるようになったりってこともざらにあるのですが、それが広がらないんですよ。

坂本:それはちなみになぜ、広がらない感じですか?

釣部:それをいつもね、ドクターと話しているのですけれど、たぶん「正し過ぎるから」だろうと。要は製薬会社や医者が要らなくなるのですよ。例えば、アトピー性皮膚炎とか、肌が悪い人はいるから、それで食べている人一杯いるんですよね、化粧品でも。そのあるドクターが噛みあわせが合っていないってマウスピースで調整したら、肌がツルツルになっちゃったんですよ。

坂本:へー、すごい。

釣部:カサカサがなくなったのですよ。そうしたら化粧品売れないですよね。それからアトピー性皮膚炎が治ったのですよ。そうしたら病院儲からないですよね。薬儲かんないですよね。というのが一杯あるので。で、国民は宣伝とか、現代医学がすべてだと思っているので、かみ合わせごときという…。

歯医者がその勉強してない方も多くて、何人かの先生たちが頑張っているという、それぞれグループ作って。だから、真実とか、もっと言うと健康になってしまうのですよ。だから、そうなると、本当は健康になりたいって言いながら、健康になりたくない人結構いるなとか。もう現代医学が一番良いって信じ込んじゃている。一回刷り込まれていると、教育で。それを取ることがすごく大変だと僕は思っているのですよね。

坂本:その辺の広げるという価値観の所も、釣部さんの中で…。

釣部:大きいと思いますね。

坂本:その辺がたぶん事業の根幹に。妨害されないと、広げる何かで。ただ、あんまりリスクに備えるとかなのか、守るという感じなのですかね。守ると広げるみたいな感じ。

釣部:たぶん今お話聞いていて、広げる方が強いと思います。だから冤罪の方の活動、刑事司法やっていても、法律を変えたいとかとあまり僕は思わないのですよ。そういう方々も、教授とかね、弁護士さんいらっしゃるので、だけど、冤罪事件にあいましたという方が、自分の事件を知って貰えないのですよ。

もう新聞報道があったとか。で、信じて貰えない。中には家族にも信じて貰えない方がいて、僕シンポジウムや弁護士さんやご本人たちと会って聞くと、「え! あの事件ってこんな事実が隠されていたの?」というのがあるのですよ。でも、本人は本に書く力がなかったり、やはり悔しさもあるので、あまり話すと聞いている方がつらくなるのですよね。

あと、どうしても警察や検察を悪く言います、裁判所を…。そうすると、そこを悪く言うのって聞きたくないじゃないですか? 我々はそこで守って貰っているんで。そうしたら、客観的な立場として、こういう問題点がありましたということをまとめ直して、国民の皆さんにお知らせしたいという思いは火が点くというか、消えませんね、その火は…。

『百年大計』で、
一番大事なのは「志」

 坂本:やはり真実を広げるとか、真実を伝える。

 釣部:そうですね。真実を伝える。真実を広げるという。何が真実なのかはないとしても、少なくとも自分が真実だと思えること、その方が命をかけて何年も研究された、体験された真実だと思うことを本人だけのもので眠らしたくない。それを社会に残したい。

だから、「万代宝書房」にしっくりいったのですよ。本にしてしまえば100年後でも、誰か調べてくれればわかるし、僕らも100年前の文献とか読む時あるのですよね。だから、ああ、あの千八百何年にこんなことを言っている人いたんだ、未だに何も変わらないなとか。すごいなとか思う訳ですよ。そういう思いをだから広げたい、残したい。それが結局妨害されないに。

だから例えば、警察とか検察が全部悪いと思っていませんけれども、悪い人もいた訳ですよ。こういう悪さをしたので罪のない人が死刑になりましたよということは、ちゃんと残したいと思いますね。国民も知っていてください。警察もこういうことやると、あなた方は出来るのだよ。でもやめようねというようなことは、警鐘を鳴らしたいという。そういう思いはありますね。

坂本:そうですね。で、たぶん、この『百年大計』って一番大事なのって一番上の所なのですね。はい。この一番で「志」って書いている所なのですけれど…。

釣部:ここですね?

百年大計志の項目

 

坂本:はい。そうですね。

釣部:はい。これの?

坂本:はい。一番の所。これ上から順に大事なのですね。

釣部:はい。

坂本:はい。番号若い方、一番になればなるほど、変わらないものになってきます。

釣部:はい。

坂本:下に行けば行くほど変わっていくみたいな感じですね。実行計画とかは、特にもう日々変わっていくというか、見直ししていくという形なのですけれども、たぶん釣部さんの場合は、今おっしゃっていただいた真実を広げるとか、真実を伝えるというのが、いわゆる釣部さんの一番の根幹にある「志」なのかなという所。

釣部:ああ、そうですね。そう思います。だとしたら、僕が作ったこれ、「人間としての尊厳を尊重し…というのは、二番目・三番目ってことですね?

3つの事業の目的

坂本:そうですね。はい。その真実を広げるという所から、3つの事業をという形で司法の所だったらこうだし、万代宝書房だったらこうだし、健者の學舎であればこれという感じですかね。

釣部:はい。何かすごくこの20分だけで得した気分です。時間になってしまいましたので、次でまた、このことを詳しくお話しいただければと思います。はい。じゃあ、一本目これで終わります。どうもありがとうございました。

坂本:ありがとうございました

【用語解説】

※1持続可能な開発目標SDGs(エスディージーズ)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っている。以下参考。

SDGsの参考

SDGsターゲットの参考例

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