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◆「今までの枠では、健康を考えられない」

◆「今までの枠では、健康を考えられない」

WHO(世界保健機関)は、今、健康の定義の書き換えを迫られている。あの有名な「健康とは身体的・精神的・社会的に充分満足すべき状態をいい、たんに疾病または障害のないことではない」という定義を「健康とは身体的・精神的・スピリチュアル(霊的)・社会的に充分満足すべき力動的な状態をいい、たんに疾病または障害のないことではない」という定義に拡大すべきだという意見がWHO執行理事会の多数派を占めている。
この流れは、「今までの枠では、健康を考えられない」ということを意味している。
一昔前、WHOの健康の定義の身体的、精神的、すなわち、身体と心の健康という概念はあったが、社会的というのはよく理解されていなかった。その後、次第に環境問題とか、いわゆる社会悪としての病気というような、いろいろなものが出てきて、これは社会的な健康という概念が必要になってきて、理解されるようになった。しかし、それに加えて最近、スピリチュアル(霊的)ということをWHOが言い出したということは、私はある意味では大変な進歩だと思っている。
この健康の定義の変更案は、WHOは、少なくともその先端的なところにいる方たちは、霊性という目に見えないものの認識を抜きに医療とか健康というものを論じること自体がおかしいんだ、という空気が相当強くなっていることを示している。
しかし、日本では、スピリチュアルという言葉が入ったことに対して、現代医学ではあまりピンと来ていないようである。なぜなら、日本の現代医学では、教わらないし、教えない内容である、つまり、医学の現場や医学教育の現場には出てこない概念なのである。
このことから何がわかるのだろうか?
すくなくとも、今の日本の医療に対する概念では、国民に真の健康は訪れないということである。

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