◆早寝早起―ショートスリーパー
ショートスリーパー(short sleeper)という言葉を聞いたことあるでしょうか?
ショートスリーパーとは、短い睡眠時間で健康を保っていられる人間のことであり、短眠者ともいいます。無理矢理起きている人は、ショートスリーパーではなく、気持ちよく起きられる人です。
睡眠は、人間にとっては不可欠なものです。だからこそ、睡眠時間はなるべく長くとった方が自分の健康のためにも良いし、仕事をする上でも生産性が高くなると思っているはきっと多いと思います。しかし、過去に成功を収めてきた人達というのは、意外と短眠の方が多いのです。
マイクロソフト創業者であるビル・ゲイツは、Windowsの開発時は毎日数時間の睡眠でも平気で、学生時代は2、3日眠らないでプログラミングをしていたと言われています。また、レオナルド・ダ・ヴィンチは、4時間ごとに15分ずつ寝ており、1日を6分割して合計1時間半の睡眠スケジュールで生活していたといわれ、さらにナポレオンは3時間、エジソンは4時間しか眠らなかったと言われています。
エジソンは3時間しか寝なかったと言います。どうやって発明できるんですかと訊いたら「早起きするから」と答えたそうです。
早起きするにはどうしたらいいですかと訊いたら、「食べもの減らしなさい」と言ったそうです。少食であれば、シュートスリーパーになれます。
眠りには、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)があります。レム睡眠中は、体が休息し筋肉がゆるみ、一日の疲れを癒しています。一方、脳は活発に活動しています。このとき脳で何をしているかというと、起きている間に脳に集められた情報を整理し、記憶として定着させているそうです。また、レム睡眠のときに夢を見ていることが多いのが特徴です。
ノンレム睡眠のときは、脳の活動が低下し、外からの刺激ではなかなか目覚めないほどの深い眠りについています。「寝る子は育つ」とよく言います。このノンレム睡眠中に、子どもの体内で成長ホルモンが活発に分泌されるのです。成長ホルモンには細胞を再生・修復する新陳代謝の作用があり、血液を作り、骨を作り、ホルモンを作りと、体をつくっていくのです。?成長ホルモンは子どもが大きく成長するために必要ですが、大人にも分泌され、細胞の再生・修復をします。
また、ノンレム睡眠中に免疫系の働きが活発となり、病気を直そうという自然の力が働きます。深い眠りができることで、免疫力と自然治癒力が高まっていくのです。
さらに、眠っている間に脳内でつくられる睡眠物質は、神経細胞から発生する活性酸素を分解してくれます。睡眠は神経細胞の機能を回復させると同時に、ストレスの原因ともなる有害物質を除去してくれるのです。睡眠中の神経細胞は解毒を優先するのです
では、どうしたら深い眠りがとれるようになるのでしょうか。それは、「瞑想」と関わりがあります。
人は、がんばって、努力して、そうして人生上の成果を手に入れてきた結果として、「疲れ」が体にたまってしまいます。本当に疲れている人は、疲れすら自覚できません。内側に溜め込んで封じこめているそうです。
瞑想をすると、「疲れ」が出てきます。瞑想によって「疲れ」が出てくると、眠たくなります。そうなったときは、体の内側に溜め込んできた「疲れ」が外に出たがっているので、日常の生活に支障をきたさない範囲で自分を眠らせてあげると良いそうです。