◆聞いた話シリーズ
医療は論文も大事ですが、臨床も大事だと思います。
木を診て森を診ず!になりませんか?
医療の細分化は、メリットもデメリットもあります。
体を器官別に分断してみすぎてはいないだろうか?
体をトータルでみないと、わからないこともある。
以前あるガン専門医が、オフレコでこんな話をしてくれました。
「あるがん患者がいて、この治療法で治ると思って、患者さんにも説明して、その治療法を実施したんですよ。ガンは治ったんですけど、体がもたなくて、結局、苦しんでお亡くなりになってしまった。何してたんだろうと思いました。ガンを見てたんですよ。患者さんを診ていなかった。治せるいう自分のエゴみたいものが出たんですね。医師だったかもしれないけど、医者じゃないと思いました。研究と医療は違いますから…。」
その先生は、それ以来、ガンを治すことに執着しなくなったそうです。
臨床家がもっと評価されていいと思う。